ニュージーランド出張報告(2011/7/15)

                                                       中村 慶吾

 平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
 チリのサンチアゴを土曜日の夜12時に出発し、月曜日の早朝にニュージーランドのオークランドに到着しました。
 7月11日〜15日まで、ニュージーランドにて収穫状況 及び 情勢調査を行って参りましたので、下記にご報告致します。


-肥大良好、パワーを感じる球根-
 今シーズンは下記のような感じです。
植付け序盤のみ雨があったが、その後順調で昨年より早く植付け終了。
やや気温の低い時期はあったが概ね良好(詳しくは2月8日レポートをご参照)
4月初めに早霜が発生したが、その後5月まで逆に暖かく推移し、生育継続。
過去にないくらい雨が少なく、気温も暖かい。収穫は順調。

植付けが比較的早かった事と、秋が暖かかった事で、生育期間が長く取れ、全体に肥大は良い傾向にあります。チリ同様、夏の訪問時に肥大しすぎを心配していましたが、小球サイズが欠品するほどの肥大にはなっていないようです。
4月初めの霜は、主にラカイア地区での出来事ですが、1年栽培の品種の一部で、その影響を受けて肥大が止まったと思われるものがありました。
現在収穫は約2/3が済み、各社とも残り10日前後で収穫終了となる見込みです。

下記表は、芽形成調査結果と前年比です。(調査期間に2週間の差があります)
調査球 外片 内片 芽長 芽幅 葉数 茎長 茎幅
2011年7月中旬 17.1p 10.5 19.5 35.4o 11.2o 48.8 19.0o 5.9o
前年比% 100% 104% 98% 114% 119% 110% 120% 110%
2010年6月末 17.1p 10.1 19.8 31.1mm 9.4o 44.3 15.8o 5.4o


○秋が暖かかった影響で、中温帯を長く経験し、芽形成はかなり進んでいます。
○冬も霜が少なく、雨による地温の上下も少ないため、芽の高さはまだ抑えられていますが、窮屈な球根の中で十分に膨らんだ状態にあり、特に芽の幅が大きくなっていると思います。
○芽形成度合いと、リン付きには関係性があり、力のある年であることは間違いないと思います。

6月末から7月第1週辺りが、この冬一番の寒さになっていたようですが、7月第2週の訪問時は最高気温が12〜15℃くらいに上がり、春のようでした。 天候も収穫結果も良く、平年並み以上にスケジュールも進んでいるため、終始リラックスムードのNZでしたが、芽形成が進んでいる年であることを踏まえ、球根生産者の方々には気を引き締めてもらいたい所です。写真のように、土の中で発芽してしまう事故が1件だけありました。

 今回の調査を踏まえ、安全な輸送と品質管理を第一に、皆さまの百合生産をバックアップできるよう頑張りたいと思います。
 また、忙しい時期にも関わらず、訪問時にご協力いただいた現地関係者の皆さまには本当に感謝致します。
(最近、(私以外の)「日本人が何年も来ていない」と多少嘆いていましたよ。)
                                                        以上