2011年オランダ産 情勢報告 (2011/8/5)

中村 慶吾
 平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
 2011年オランダ産在庫表 第1版をお送りしましてから、約2カ月が経過しました。震災の後、なかなか情勢が見極められない時間が長かったにも関わらず、 これまでの所、(例年に比べご注文が早かった)昨年並みのペースでご注文を承り、本当にありがとうございます。皆様のご期待に応えるべく頑張ってまいります。
 中間報告といたしまして、オランダの作付面積統計 及び 気候についてご報告致します。

@ オランダ産作付面積統計
 全体の面積は下記の通りで、09年を底に上昇しています。
 リン片面積が大きく伸びており、球根生産者が2012年オランダ産へ期待している事が伺え、 又、品質改善や 新しい品種への更新も進むものと思われます。
 主な交配系統のリン片及び開花球と(開花球の)前年比は以下の通りです。
・大幅な増加が予測されていたオリエンタル系は、予想に反して3%近い減少。
・OTは増加していますが、5月初めの遅霜の影響が懸念されています。
・アジアティック、LAは想定通りの変化でした。

 前年比だけでは少し分かりにくいと思いますので、過去5年の開花球面積を オリエンタル+OT群、LA+アジアティック群としてグラフ化したものをご紹介いたします。
 リーマンショックの08-09年頃に生産が落ち込みましたが、昨年から回復基調に入っています。増加すると思われていたオリエンタルが減少した要因の一つとして、2010年収穫期(11-12月)の長い霜の影響で、収穫できなかった種球があった事が言われています。
 オリエンタル、OT共に、球根生産者は既に生産品種の多くを(輸出会社等流通業者へ)販売済みとのことで、オランダ相場は春先以降やや上がったまま安定しています。


A オランダの気候
 月次の気候をグラフ化したものをご紹介いたします。
3-4月(植付け時期)は天候に恵まれ、平年よりも早く植付けが終わりました。
5-6月も平年より暖かく日照にも恵まれ、順調な生育でした。

  7月になって、気温が下がり最低気温が10℃を下回った日も多かったようです。
  中下旬に雨が多かったことから、日照も平年を大きく下回りました。冷夏。
  余りに急な変わりように、様々な意見(憶測?)が飛びかっています。




B 酷暑試験のご案内
 ページスペースが空きましたので、ちょっとした告知です。
 当社試験農場では現在、酷暑期栽培試験を行っております。
夏向け品種の耐暑性観察と、昨年ご好評頂いたルーティング試験(ルーティングストッカーを使った次世代ルーティング(?)のご提案に引き続き、 今年はさらに細かい調整による試験が始まりました。
 また9月初めには“ゆりフェスタ”と同レベルの品種数による、 抑制試験の植付け(これも実際 酷暑試験)も計画しております。
 全国からのご来場をお待ち申し上げます。
以上