ニュージーランド産球根、バンザンテン社生産おけるバイラスについて(2012/2/7)

                                                株式会社 中村農園

 以下、表題の件についてバンザンテン社からの説明を和訳致しました。
 
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 ご存じの通り、当社はニュージーランドにて、4つの地区の圃場で球根を生産しています。その内ひとつの地区で、いくつかのロットが昨年の生育期間中にバイラス感染していたことを発見しました。
 感染が広がったバイラスはLMoVというタイプで、ハウスにて切花生産の際に葉に症状をもたらします。
 どのロットが、何%感染したかを調査するのに時間を要しました。

 まず初めに、バイラスが広がった理由を説明致します。
 この1地区(委託生産者のラプトレ氏が管理)に対し、昨シーズンから、これまでのヒマワリオイルに薬剤混合したものから、ラクサンオイルに薬剤混合したものへの変更を依頼しました。ラクサンオイルはバイラス感染防除に最も効果があり、オランダ、フランス、南半球の全生産者が使っています。
 そして昨シーズンから、ニュージーランドでの生産の全ての圃場でこの正しいオイルが使われました。
 それゆえ、当社のロットにバイラスが確認されたとレポートを受け、とても驚いたのです。
 スプレーの散布の履歴を調べましたが、生産者は計画通り散布を行い、毎回アブラムシ防除の正しい薬剤を使っていました。

 ですから、どうしてバイラスの問題がこの畑だけに起きたのか理解しがたいものでした。(他の3つの地区でも同じラクサンオイルと薬剤を散布し、バイラスはありません)

   しかし最後に、何が起きたかの理由を見つけました。  ラクサンオイルは組成が太く、オイルと薬剤がより大きな粒子になりますが、このシーズンにオイルの種類を替えた際、スプレー機械のノズルを変更しなかった事が間違いで、粒子が細かくならず全ての葉を覆う事が出来なかったのです。
 今その事が分かり、1ヶ月前にノズルは変更され、スプレーが問題なく作動している事を確認しました。

   バイラス感染したロットは、オイル変更に伴うスプレーの機械に間違いがあった畑からです。
 つまり、他のロットは今回の件に関係なく、問題ありません。

 現在バイラス感染 及び 発症する可能性があるものについてお知らせをしており、今後、発生状況を確認のうえ、解決の方法を協議したいと思います。
 (バイラスの話とは変わりますが、この場を借りて)
LA品種ロイヤルトリニティの芽折れ/芽なしについてもご説明致します。
 小さいサイズの球根が発芽を始めた頃になって堀取りがされたため、13/14、14/16で一部芽がない球根が混入してしまいました。


  ■2012年ニュージーランド産について
 2011年バンザンテン生産で起きたバイラス問題に付、(2012年産に対する)私たちの対応についてご説明致します。

   日本輸出向けロットをニュージーランドで取得するシステムはとても厳しいものです。毎年、全ロットの種球のリン片250枚が、オランダのBKD(品質検査機関)にてバイラスの抗体検査を受けます。日本向けの品質基準は1%以下のLMoVとなっており、1%を超えるものにロット番号は付与されません。私たちは、植付けをする全ての種球について、その結果を得ます。これはオランダのシステムより厳しいものであり、毎年植付け前の種球の品質を評価します。


まず初めに、2012年の種球の履歴についてご説明致します。
−2年栽培圃場(2011年植付け2012年堀取り)は2010年産の種球が使われています(2011年の1年栽培と同様)。しかし、品種は2011年産でバイラス問題となった品種と異なります。これは日本向け品質基準のきれいな球根という意味です。
−1.5年栽培圃場は、2010年オランダ産の種球が使われ、2011年1月にニュージーランドで植え付けられたものです。全て日本向け品質基準です。
−1年栽培圃場は2種類あり、ひとつは裸リン片からの種球です。これは当社の種球生産の大部分で、全ての圃場がきれいだった(もう一つの委託生産会社)カンタベリーバルブで2011年に生産されたものです。全てのロットが問題なく日本向け品質基準です。

もう一方の種球は通常のリン片によるもので、2011年にラプトレ氏の圃場で生産されました。この圃場は2011年に間違ったノズルでスプレーされました。
この圃場の、いくつかの古い品種(メデューサ、ラグナ、シンプロン)は市場状況/将来の需要が見込めないものであると共に、3つのロットは抗体検査で1%、2%のバイラスが確認され、日本の品質基準に合格しなかったため、廃棄しました。その他の品種の種球は日本品質基準に合格し、ロット番号が付与されています。

ですから、初め(種球品質)の状況は明らかで、日本向けロット番号を持った球根はバイラスがない、又は低いということです。

次に、圃場での検査について。
2011年産のいくつかのロットがバイラスを持っていると日本から最初の報告が得られたため、私たちはとても早い時期に目覚める事ができました。当社の最も経験のある担当のピート・デブリーは11月中旬にニュージーランドの圃場へ出張しました。2週間で全ロットを調査し、現地スタッフに各品種のチェックや判断の仕方を説明しました。最初のバイラスの抜取りはうまく行き、ピート・デブリー自身で確認しました。しかし皆さんご存じの通り、1度の検査で十分なことはなく、現在2度目の抜取り検査を行い、摘雷後にももう一度行う予定です。これを全ての圃場で行います。 また、ラクサンオイルと殺虫剤の調整も行いました。
まず初めにラプトレ氏の圃場のスプレー機械のノズルを変更しました。他の圃場は既にうまく作動していたので変更はありません。
 しかし、更なる改善のためラクサンオイルと殺虫剤を4日ごとに行うこととしました。これまで通常7日間隔でしたが、100%の安全を確保するため現在4日間隔で行っています。これで植物は常に保護され、虫も容易に駆除されます。

私たちは、上記の行動により2012年バンザンテン社生産の球根が、実際にバイラスのないものになると確信しています。

最後のチェックと証拠を得るため、4月には各ロットの葉サンプルを取って、オランダのBKD(検査機関)で検査し、正確なバイラス含有を調べます。これで2012年にはバイラスのない球根だけを提供することが保証できます。

 最後に、これで終わったわけではありませんが、私たちは輸入会社、日本の切花生産者、そして私たち自身にも多大な問題を引き起こしたのだと実感しています。
 この度のご迷惑を心からお詫び致しますとともに、皆様とバンザンテン社が相互にこの問題を解決できると信じています。これからの信頼を取り戻すため、私たちは一生懸命頑張ります。

バンザンテン・フラワーバルブ
ハンス・ダーマン
ヨハネス・ノール
 
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 バンザンテン社がこれまでにバイラス問題を確認している品種は
シベリア、シグナム、ラグナ、ウィルケアルベルティ、ジャスティナ、マウレナ、メデューサと報告を受けています。

 バンザンテン社が認識している発症率と異なる結果の場合もあり得ますので、弊社でも調査・情報収集を進めております。お心当りのお客様はご連絡をお願い致します。
 ご迷惑、並びにご心配をお掛けしますことを、お詫び致します。
 宜しくお願いします。