2012年南半球産在庫表(第1版)ご送付につき(2012/2/22)

中村 慶吾

 平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

 南半球産のご案内を早くご提示できるよう頑張っておりますが、未だ価格については調整段階にあり、今回、球数のみの在庫表を第1版としてお送り申し上げます。
 価格決定にはもう少し時間がかかる見込みですが、皆様へお届けできる価格帯は“ほとんどの品種が11年SH産よりも安くできる”予定です。
(参考資料として、11年SH産在庫 第1版をご利用の方はお問合わせ下さい)
 また、生産会社等のご希望がございましたら、ご注文時に承り、可能な限り対応させて頂きます。ご不明な点につきましては、担当営業までご照会下さい。

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 以下に、ご計画に際して参考として頂きたい点をご案内致します。

●オランダ産新球の入荷時期
 ここ数年で、オランダ産新球の入荷時期は段々遅くなってきています。
 要因として考えられるのは…
・オランダの気候の温暖化で、圃場の枯れ方が遅くなっている。また地温が高い時期に堀取りを行うと腐敗の原因となるため、あまり早くは収穫を始められない。
・オランダの生産者数減少により、1戸当たりの栽培面積が増えている。委託生産者の存在は生産者数の増加ではなく、むしろ集約化ともいえます。

 こうしたオランダの事情に加え、日本への輸入で使用する船の状況も変わってきました。
・2009年頃から、燃料費節約目的の減速運転が始まり、以前よりも1週間ほど到着が遅れるようになりました。
・2012年から、商船三井と日本郵船が、アライアンス(共同運航の同盟)を組み、これまで両社が各々週1便の計2便体制から、2社(+他国の会社)相乗りで週1便への減便となります。今でさえ、様々な理由で船のスケジュールが遅れる事がありますので、新システムでの混乱やミスがなければ良いと思います。加えて、オランダから日本への所要日数は更に長く(遅く)なるそうです。
 5年くらい前ですと、オランダ産オリエンタルの多くは1月下旬には入荷しておりましたが、現在は2月上〜中旬が多くなり、12月中旬以降に堀取られたものは3月になる事さえあります。2011年オランダ産の収穫作業は順調で私達もなるべく早い積出しを要請したにもかかわらず、植防統計によると、2011年12月〜2012年1月のオランダ産輸入量は、昨年(フロストの影響で例外的に堀取りが遅れた年)と比較して、80.2%という結果です! 来年、改善される要素は今のところ見当たりません。SH球をご計画の際には、こうした変化もご考慮下さいますようお願いします。
 尚、SH球の2月植えはオランダ新球よりも発芽が早く、その分早く採花でき、大きめの球根を使用する事で品質向上にもつながると思います。


●南半球産の取引はより構造的になってきました。
 英語でStructure Business(直訳:構造的商取引)と言います。
オランダ産と、南半球産の決定的な違いは何でしょうか?
ひとつは生産者の数があります。チリ・ニュージーランドを合せても10社ほどで、それぞれの生産者が特定の輸出会社や育種会社とのつながりが深く、生産品種や量は世界の需要に合わせてバランスを取ろうとしています。計画に従って作った球根が各サイズきちんと売れなければ、採算が合わないからです。
 逆に言えば、計画的で継続性のある取引実績と信頼関係が非常に重要であり、毎年極端にスタンスや態度が変わる相手とは、リスクが高く建設的な成長は望めません。
 その結果、骨格となる取引先が優先される傾向があり、またそれに合わせて新品種も取引されていきます。日本においても、品質に対する取組や物流システムがしっかりしていて、コスト意識が高く、切花産地の実情に根差した仕事ができる会社がパートナーとして求められており、弊社もそれを目指して頑張っているところです。


●暖房対策でしっかり加温を
 今現在、燃料価格は高騰している状況ですが、通年でも価格水準は年々上がってきていると感じます。一方で、市場は冬場でも品質に厳しく、青地や三日月形の蕾、おチョボ咲きの花には決して良い価格は付けてくれません。
 当社試験ハウスでは、2009年にヒートポンプを導入し、重油ボイラーと併用しています。 冬の燃料使用量は重油だけの時に比べずいぶん(約40%) 削減され、しっかり加温をして皆様に良い状態で百合を見ていただけるよう心掛けています。  高知県では、08-09年頃から多くの方がヒートポンプ(エアコン)を導入され、ここ数年では、バイオマス(木質ペレット)での暖房など、新たな加温コストの削減にも取組んでおり、高品質を維持した切花が、高い評価でしっかりと収益を上げています。
以上