情 勢 報 告(2013/8/26)

中村 慶吾
 残暑お見舞い申し上げます。
 四万十市で41℃の国内最高気温を記録してしばらく経ちますが、高知市では最近も30〜33℃が続いております。日の入が早くなってきたので、夕方(と早朝)が幾分過ごしやすく感じられますが、日中の温度計を見ますとまだまだ平年の真夏レベルだと気づかされます。(昨日、今日は久々の雨で涼しいですが)夏場のハウス内環境は、外気温以上に日照の影響を強く受けます。
 下記はご参考までに、高知市の日の出・日の入時刻と昼の時間の変化です。
 弊社試験ハウスでは屋根に遮光剤を塗布しているため、体感温度は直射日光の当たる露地より涼しく、ハウス外遮光の効果を実感できます。高温で日照量が多い時期は、こうした小さな努力の積み重ねが大事ですね。
 (人の気持ちは秋を先取りしますが)百合の生育は温度に正直ですので、今後も植付け前準備と定植後の環境管理にはご配慮頂きますようお願い致します。


@ 2012年オランダ産について
 ホームページでご紹介の通り、12月〜7月までの輸入実績は前年比92.7%で約760万球の減少となっており、8.9月の輸入量(昨年増加)で取り戻しても最終的に5%程度の減少にはなるだろうと予想されます。
 12年オ産は(良い収穫結果が見込まれていたのに)不作となり、供給不足になった事が主な要因でしたが、一方でLAのご注文が南半球産に移行している影響もあります。トリニティ、クープレット、パビア、セラダ、エルディーボ、ボンソワール、リトーウェンなど、オランダ同様の品種構成で生産も増加・安定してきており、9月以降でご利用いただけます。


A 2013年南半球産について
 “南半球出張報告(7月19日付)”でもご連絡の通り、収穫期の雨の影響で掘り取りが遅れ、収穫結果がお盆前に出そろわない事態となりました。
 チリ産は遅霜の影響を受けた品種(イエローウィン、ノバゼンブラ、シベリアなど)で大幅ショートが発生、又フレッター社の新品種は、毎年ですが母球用が優先されるため、多くの品種で販売用へのショートとなりました。有望品種の生産維持・拡大のためですので、ご理解をお願い致します。
 NZ産は全体に肥大が良かった中で、例外的に夏(1月)の晴天続き(干ばつ)による影響を受けた北島生産のシベリアで、大球が大きくショートする結果となり驚きました。弊社では、速やかに他産地の代品確保に努め、サイズ変更の必要がないよう調整することができました。(過去の結果に囚われすぎて生産者限定の仕入れをしていたら大変な事になっていたでしょう)
 可能な限りの対応を致しましたが、ショート及び調整が必要となってしまった品種につきまして、関係の皆様にご迷惑をお掛け致しました。
 早いもので既にLAの入荷が始まり(一部品種は9月上旬)、間もなく納品 及び 皆様の植付けが始まります。オリエンタルも続々と日本に向かって航海中です。
 尚、ご注文の価格はお引受の通りで変更ありません。現在、為替が過度(??)の円安になってきておりますが、弊社は皆様の経営安定化のため、確定単価 (為替による価格上昇リスクは弊社対応)で営業させていただいております。


B 酷暑試験2013が見頃を迎えております!
 2年前から弊社で行っております酷暑試験は、「夏に強い品種を探す」目的と並行し、ルーティングの調整による品質向上や、奇形花の抑制など実験的な区画を用意し、毎年ご好評をいただいております。
 現在、夜冷区・酷暑区ともに、オリエンタル・OTが分枝し(LA・鉄砲も間もなく)見頃を迎えており、先週からご来客が増えてきています。
 LAのルーティングあり/なしの違い、鉄砲の植付け準備と葉焼けの関係、
 シベリア・ソルボンヌの1.2.3.4週間ルーティングと常温(熱帯夜)or 夜冷管理での生育比較など
 今年は試験区も2部屋に拡張し、これまで以上にスケールアップした内容で、おもしろい結果となっています。皆様のご来場をお待ちしております!

 まだまだ暑い日が続きますが、体調管理にお気を付けてお過ごし下さい。
以上