球根情勢報告(2014/5/1)

中村 慶吾


 平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 日本全体の球根輸入量はここ数年減少が小さくない状況が続いておりますが、皆様のご理解とご協力により、弊社が取扱いを維持できております事、厚く御礼申し上げます。


 @13年オランダ産について

12月から3月までの輸入球数実績は下表の通りです。

 収穫期の気象条件は、昨年に比べ特に悪くはなかったはずですが、3月までの輸入量は、今年も減少 (前年比▲約600万球、▲11.3%)となりました。
 3月までの輸入量が最終的な年間総輸入量に占める割合を調べますと 2011年産 53.2% → 2012年産 51.2% → 仮に2013年産を49.2%?と仮定すると、日本全体の13年オ産輸入球数は9759万9128球(前年比92.4%)となり、1億球を下回る可能性があります。
 多くの輸出会社が来日した3月下旬〜4月中旬での聞取りでも、同様の雰囲気を感じました。やや勝ち組 負け組が見られ、微増の会社がある一方、1割以上減少した輸出会社もありました。
 入荷時の品質確認では、全般に問題は多くないものの、特定の数品種で腐敗が確認され(早掘りが原因?)、関係のお客様にはご迷惑をお掛け致しました。
 球根の力については、現在、弊社ハウスで“ゆりフェスタ2014”に向けて生育中ですが、軸の太さなどを見ますと、平年並み+α程度の力がありそうです。皆様のハウスではいかがでしょうか?


 A2014年南半球産球根について
  3月までに前年取扱実績比約9割のご注文を頂き、現在、最終調整に入っている状況です。2014年SH産の球根価格につきましては、仕入価格は輸出会社の協力も得られ、世界の需給バランス(供給不足)を考えれば健闘できたと思っていますが、為替(円安)の影響から円価を見ますと少し高い印象は否めません。
 
  輸入球数が減少する中、取扱量や輸送・保管方法などにより企業のコストは異なるため、各社同様の単価で切磋琢磨していた2000年代とは雰囲気が変わりました。ここ数年、価格を提示しない御商売が多くなった(13年SH産の納品後請求書で単価を知った)などの話を耳にしますが、そんな背景があるのかもしれません。
  オランダ人に言わせると、日本の生産者はコストを知らない(見ていない)と言いますが、私はその時代も終わりつつあると、皆様からのご注文を見て思います。皆様の経営が計画的で堅実なものになるよう、弊社として努力を続けております。全員で一緒に頑張りましょう!
 
  尚、2014年SH産も、冷凍賃を「11月まで無料・(12月以降)月前半は100円引き」とさせていただきます。
(10月からの計上と比べ、最大1球3.3円の差は大きいと思います)
(20-22ですと、最大4円の差になることも!)

皆様のご支援が私どもの支えとなっており、社員自身の原産地調査に基づいた(まだ決して十分ではありませんが)品質向上や、幅広い品揃え、ご計画に間に合う商品手配等、更なるサービス向上を目指して頑張って参ります!


 
 B2014オランダ産について

 弊社の大西が12月〜2月までオランダで研修しておりました時に、今年のオランダは異常気象で暖かいと報告を受けていましたが、3月4月も同様の気候が続きました。下表はオランダの月間平均気温です。

今年がいかに暖かく、また去年がいかに寒かったかが分かります。
 
  植付けは3月中旬頃からスタートし、天候にも恵まれ順調に進み、4月中旬には終了した生産者も多かったのではないでしょうか。生育状況等につきましては、今後の調査を踏まえ、皆様にご報告させていただきたいと思っています。

 14年オランダ産の取引は、2月頃にLA、4月頃にオリエンタルがスタートしました。いずれも、13年オランダ産 及び 14年SH産の不足感を踏まえ、例年にないスピードで取引が進んでいます。東南アジアや南アメリカなどの景気が良い事もありますが、何より球根生産自体の減少が影響しているようです。
  オランダの球根生産者団体 及び 検査機関BKDにより、種球のバイラス検査や定植を制限する品質規定ができました。球根生産者自身も、自社の保有するロットをクリーン化すべく、自主的に課題のあるロットを廃棄する判断がこれまで以上に増えているようです。
品質に問題があるものだけでなく、昨年の販売が不振、又は再生産できないほど安かった品種などで、生産停止や大幅な生産減となっています。
  球根が安くなった品種はそれなりの(切花価格を含む)理由があっての事ですから、百合全体としては品種の新陳代謝が進むと言えるかもしれません。
  植付時期の情報は、やや錯綜しますので、再度確認が必要ですが、カローナ、トロピックダイアモンド、グローブ、バルディソール、モナ、オールスター、ナマラ、その他 知名度の低い品種などで生産停止となったものがあります。
 
  今月オランダに出張し、生育状況や販売状況等について調査して参ります。 育種会社 及び 輸出会社のテストハウス公開日に当る“ダッチリリーデイズ”が5月20日〜23日に予定されています。昨年は開催期間中に開花していないハウスも多く、文字通りグリーンハウスでしたが、今年は生育が進んでいるようです。弊社ハウスもゆりフェスタに向けた調整が本格化していますが、かなり新しい品種のテスト球も導入されており、事前情報通りの(生育)スピードとなっているか など注意してチェックしていきたいと思います。
  よろしくお願いいたします。
 

以上