情 勢 報 告 (2016/5/23)

2016年5月17日
株式会社中村農園
中村 慶吾
 平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。


@ 2016年南半球産について

 2月にご報告の通り、今シーズンのCH・NZは共にやや気温の低いスタートとなり生育が心配されておりましたが、夏以降4月まで天候に恵まれ、これまでの所、生育・肥大は良さそうだと報告を受けております。
 最近まで暖かい気温が続いていたため、圃場の枯れ方がやや遅い印象があり、今後速やかに気温が下がることが期待されています。

 4月に、日本向けの販売を行う輸出会社にアンケートをお願いし、日本全体の2016年南半球産球根 発注状況を調査致しました。下表は、14〜16年SH産の第1回目(3-4月)アンケート結果を比較したものです。

 過去2年の(最終)輸入実績は、この時期のアンケート結果と比較すると93%程度(アンケート結果より減少)になる傾向でした。

 今年のアンケート結果ではLAの減少が大きい状況です。NZ産が大幅に減少した一方、CH産は新たな品種(アジアティック含む)の生産がスタートし微増しています。例えば、エルディーボCH 12-14(まだいくらか在庫がございます)は、10月以降の定植で、春彼岸の切花出荷にも適し、欠品した15年オランダ産を補完することができました。
 オリエンタルも含め、皆様から頂いた物量に支えられ、両国の主要な全生産会社から定期輸入ができ、幅広い品種の供給を受けることができております。ありがとうございます。



A 2016年オランダ産について

 世界情勢がやや不安定な状況にあり、加えてオランダの春の天候不順から、球根生産者が植付け作業に忙しいなど、2-4月は生産情報が錯そうしました。不十分(不確実)な情報の中で、一部の話を真に受けてしまうと判断を誤りやすく、主要輸出会社からも特にLAに関しては過去数年とは状況が異なるので注意とされていました。

A-1 LAについて
 LAは過去2年(14年産15年産)、好調な中米(南米)マーケットに支えられ需要が急速に増加し、需給バランスは供給不足になりました。


 2015年オランダ産作付面積統計(昨年7月22日付 ホームページ掲載)を見ますと、LAのリン片面積は前年比40%(23ha)増加しているため2016年産の販売球面積は増加すると予想されます。
 春になり、ほとんどの品種が適正な相場に調整され、2015年オランダ産よりもお求めやすい水準になりました。例外的に早くスタートしてしまった品種(エルディーボ、トリニティなど)が高止まりする結果となりました。
 植付け前に生産停止になるとされていた品種が、実は生産が継続するなど(毎年こんな話はありますが)判断が難しかった印象ですが、落ち着いた対応ができたと感じております。逆に比較的新しい品種がお求めやすくなっており、品種の更新を進める良いチャンスの年となりそうです。ゆりフェスタにて多くの品種を展示栽培しておりますので、ぜひ実物を見て触ってご確認いただき、チャレンジしていただけたらと願っております。


A-2 オリエンタル/OTについて
 2016年オランダ産を語るのにカギとなるのは、白OT(ザンベジ、フォーエバーなど)の球根増産です。アジア圏を中心に、赤と黄色のOTの引き合いが強く、ロビナ、コンカドールは球根生産面積が100ha近くに成長しました。開発が遅かった白OTが後を追って面積を拡大してきておりますが、世界需要は準備できていないと言われています。2016年オランダ産は白OTの相場が大幅に下がり、それを受けて白オリエンタルもお求めやすい価格帯に調整されました。
 特にこれまで球根が高かった印象のある品種や、リン付が低いため大きいサイズが必要なものなどが注目です。一方でLA同様 慌てて動いた品種/ロット(例えばブランド化された一部生産者など)は高止まりしてしまい、評判のような実力があるのか、又 球根価格差に見合っているのか定かではありません。 (※日本の販売会社が、自作コード名で付加価値や限定感を出すのは、商売ですから、批判されるべきではないと私は思っています)。
 昨年からスタートした弊社のロット試験場での結果は、そうした付加価値の検証に成功し、リーズナブルで良質な仕入れを進めるのに役立っています。弊社では、オランダの規格に準じて、品質基準と栽培年数 及びフランス生産で区別を行い、個々のご要望に合わせてシステム上で分けて対応しております。
 色物は特に大きな変化はありませんが、シーラの生産が減っているようです。日本市場にのみ頼った球根生産を維持させるには、サイズセットで高値で買い支えなければならないという観念がありますが、現実は球根生産を日本だけの需要に合わせて継続させるのは効率が良くなく(日本市場の許容範囲にも限界があり)、抜本的解決にならないことが多いようです。

 さて、オランダの3-4月は低温で雨が多く、植付けスタート時期が全体に遅れていましたが、4月末には定植作業は概ね終了できたようです。植付け時期の天気だけで、作況が悪くなると決めつけるのは時期尚早。5月に入り天気は良く気温も暖かいようで、今後の気候(特に夏が重要!)に期待したいと思います。
 球根生産者が植付けに忙しかった(又、一部輸出会社が春休みだった)ため、品種によっては価格提示や品質情報などがまだ入ってきていない状況です。
 目下、在庫表を作成中ですが、これまでの情報をもとに作成しました「2016年オランダ産 取扱い予定品種一覧(暫定版)」もございますので、ご検討よろしくお願い致します。価格は概ね15オ産より安くなる見通しです。
 詳しくは、弊社営業までお問い合わせ下さい。



B ゆりフェスタ2016で昼食を!

 「第10回ゆりフェスタ2016 in 中村農園」は、6月9.10.11日に関係者内覧会を開催致します。事前に参加申込みをいただきますと、入場PASSをお送りしますので、よろしくお願い致します!
 記念すべき10回目のゆりフェスタでは、日ごろお忙しい皆様にアットホームにくつろいでいただけるよう、簡単な昼食(バイキング式)をご用意し、おもてなしさせて頂きます。ドレスコードはございませんので、お気軽にご参加いただき、ゆり談話に花を咲かせましょう!
以上

★ PDF版はこちらから:【情勢報告2016.5.17】