毎度、お世話になっております。
昨年から隔離免除化され、ご好評をいただいているチリ産百合球根ですが、 本年産について先頃、衝撃的な民間情報を耳にしました。
日本・チリ両国政府間の取り決めによる隔離免除(対日輸出可能)条件には、
① 養成圃場に植える前の種球が所定のバイラス検査(イライザーテスト)に合格していること。
(チリ国政府により実施)
② 日本国検査官による(上記①合格ロットが植えられている)チリの現地圃場検査(視覚による)
に合格すること。
が義務づけられています。
ところが、チリ国による①の種球バイラス検査は予想をはるかに上回る厳しさで、 代表的な4生産者(会社)の対日輸出希望約220ロットに対し、合格ロットは約120ロット程度 であった模様です。(ただし、これについて両国政府からの公式発表はまだされておらず、 あくまで民間の推定数字で詳細は未確認です。)
この情報について、取り引きにかかわるオランダの業者達も 『余りにも厳しすぎる。』とショックを受けています。
しかしながら、この検査結果はすでにチリ政府から日本政府に連絡された模様で、 不合格ロットは②の圃場検査から除外され、当然のことながら隔離免除で対日輸出はできない と思われます。
当社と致しましては、すでに発注分について合格ロットからの完全確保、 幸い最大生産者であるソネ社に合格ロットが多いようなので必要量をなるべくソネ社で確保、 NZにある品種はNZ産を代替手配等、御客様にご迷惑をかけないよう 可能な手段を講じておりますが、供給能力が当初予定より制限される見込みです。
御客様におかれましては、この秋からの植え付けに即、必要な、03年産南半球球根につきまして、 お早めのご検討とご照会をお願い申し上げます。
ありがとうございました。
ご参考:オニングス社等オ各社で完売(又はほぼ完売)の主要品種:例
カサブランカ、シベリア、シンプロン、アカプルコ、サルトル、ソルボンヌ、ベルガモ、 ベルバドーレ、
マルコポーロ、メデューサ、ルレーブ、ロンバルディア等