中村 慶吾
いつもお世話になっております。
球根の輸入球数に目立った変化が出ておりますので、下記にご報告致します。
① オランダ産 激減!!
下記表は、植物防疫所の植物検疫統計をまとめたものです。
2重枠線内が各年の8月までの合計ですが、12年オランダ産は前年比91.5%、9,549,152球(約950万)の大きな減少となっています。
9月の輸入量が300万球程度に増えたとしても、最終的に全体で800万球、7.5%程度減少になると推測されます。
(H25.9.12付 速報値)
② 冬~春の百合はだいじょうぶ??
2013年南半球産の日本への販売球数を、関係の各輸出会社に問合せました所、下記の通りとなりました。
LAについて…
南半球では、日本で使われる一般品種の生産が年々安定してきており、9月以降の植付けでSH球を導入しやすくなりました。12オ産のLAが減っているため、南半球産LAが増加すべきでしたが、一部NZでの生産が減少するなどの影響で、供給不十分という結果でした。
オリエンタル・OTについて…
南半球産オリエンタルは安定微増傾向でしたが、イエローウィン、ノバゼンブラの大幅ショートから始まり、最後の最後にシベリアまでも大ショートしてしまい、2013年SH産オリエンタルは約100万球の減少となりました。
2013年1-3月は、低温と燃油代高騰にも関わらず、菊の増加などを受けて切花相場が厳しかった事から、(2014年の冬~春も)積極的に計画しづらい産地側の不安も影響したようです。
(それでも、おかげさまで皆様のご高配を賜り、この厳しい環境の下、弊社は何とか取扱いを減らさずに進行しております。感謝、感謝です!!)
日本全体として、2012年オランダ産と2013年南半球産で合せて900万球ほどの減少(見込)となり、前年度(11オ+12SH)の1億4270万球から→1億3370万球程度まで減少します。
「生産量の減少と同様、マーケットも縮小傾向」という市場さんの貴重なご意見も伺いますが、今回の減少量は業界の予想を超えるものでした。
皆様方と力を合せ、価値ある花の代表格である国内産の高品質ゆり生産に取り組んで参りましょう。
(既に、上記の影響からか、今年の夏以降、流れは変わりつつあるようです。) よろしくお願い致します。
以上