花卉園芸新聞 2012年7月15日付
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ロット試験場販売される球根のロット毎の品質確認を目的として、2015年に建設しました。一般の切花生産環境と同じ土耕栽培で実践的な結果を求め、ケース単位に定植し生育の違いを見きわめます。又、商業的な栽培段階に入った新品種のパフォーマンスも実証します。 研修棟ルーティング用の予冷庫と出荷作業場を備え、ユリの切花生産を目指す方々への研修施設となっています。 |
試験農場
3209㎡(972坪)の試験農場内には、品種試験ハウス(2007年)と多目的試験ハウス(2021年12月)、冷蔵庫、倉庫、試験研究室があります。
仕組み
定植床にはスーパードレインベッド85(SDB85)を採用し、ベッド内の作土だけを蒸気消毒することで環境にやさしく土をリサイクルしています。日々の潅水、施肥、温室内循環扇、換気ファンなど栽培管理は機械制御し、換気窓、遮光、水平保温膜の開閉、ボイラーとヒートポンプ併用による温度管理、細霧冷房は、制御室にて自動管理しています。球根輸入会社としては最大級の品種試験ハウスであり、毎年様々な試験と提案を行っています。
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自家発電装置非常時に電力会社から電気が供給されなくても、冷凍庫を稼働させることが可能です。 コンテナ破砕プラント使用済みの空のコンテナをチップ状に破砕し、再資源化しています。破砕機本体は左下の地中に埋め込まれています。 球根温湯処理施設主に国内産鉄砲百合の流水・温湯処理に使われます。 隔離栽培施設育種会社との提携で、商品化を検討しているナンバー品種を試験しています。ヒートポンプ2台による加温を備え、世界的にも最も早いオランダ産新球試験は世界の球根生産者からも注目されています。 |
冷凍施設外観球根専用の冷凍施設で貯蔵可能です。2009年10月ソーラーシステムを設置しました。 |
冷温蔵施設約406坪(約1,356㎡)の平屋建てで、施設の半分以上を占める冷凍庫3室では、球根に最適な温度・湿度により、約2万5千ケースを貯蔵しています。 コールドチェーン荷物の積み下ろしなどに使う温度調節可能な前室では、トラックやコンテナを丸ごと冷凍庫内へ運び込んで積み下ろしを行い、夏場でも安全な入出庫を行っています。 解凍施設解凍用2室と解凍設備では冬場も保温ができ、適温で解凍された状態で納品可能。 太陽光発電システム社有施設4ヶ所の屋根上にソーラーパネルを設置、自社で必要な電力の多くを自然エネルギーで賄っています。地元企業のCO2排出削減活動のモデルとしての役割も担っていきたいと思います。また、それにより節約できた費用は冷蔵処理費の引き下げという形でお客様に還元しています。 |