「6月のゆりの展示会」で行った“ゆり人気投票”の集計結果をご報告いたします。
投票は、1人10品種(10票)、1品種1票で行いました。
4日間の投票数は、延べ11,512票。
本当にたくさんの方にご協力いただきました。
ありがとうございました。
511品種の中から選ばれた、トップ10品種は以下の通りです。生産者や市場など、グループごとに集計いたしました。
現在、主要品種として流通している“シベリア”や“カサブランカ”がしっかりと票を集める一方、徐々に普及している無花粉の“バンドーム”も上位に入っています。また、今回初めて栽培した“スカイマスター”も「白色オリエンタルの無花粉」ということで注目を集めました。
花粉は「ユリらしさ」でもありますが、花弁を汚したり、手や服につくと取りづらいという煩わしさもあります。無花粉の品種はそうしたことを気にせずに、ゆりをもっと気軽に使えるキッカケになるように思います。
八重品種の人気も高く、RL(ローズリリー)シリーズの“サマンサ”や“アイシャ”、アジアティック系の品種では“ミステリードリーム”や“タイニーダブルユー”なども人気を集めました。アンケートでも、八重咲きの花の美しさ、豪華さを評価する声が数多くありました。使い方の提案として、会場のテーブルに八重を使ったアレンジ装花を置いたことも、良い印象につながったと思います。
八重咲き品種は、ゆりは使いにくいと言われていたブーケやコンパクトなアレンジメントとの相性が良く、ゆりの用途を広げる可能性を持っているように思います。
今年は「ゆりの香り」についてもご紹介していましたので、そこで圧倒的に人気のあった“ニンフ”も選ばれていました。ニンフは本当に良い香りがします。
今回の投票では、無花粉・八重咲きの品種が特に注目される結果となりましたが、流通が始まったばかりのオリエンタルの新品種や、オリエンタルに姿が近いOTの新品種なども多くの票を集めていました。
これからもオランダでは、多くの魅力的な品種が開発され、登場してくるでしょう。
その中のどれを選び、どのように生産から販売、消費までつなげていくか、そこが大切です。
3年後、5年後の“ゆりの未来”に向けた取り組みを、みんなで一緒に始めませんか?
品種の写真は、ホームページ上でご覧いただけます。
また、各品種についてご不明な点などありましたが、お気軽にお問合せください。