中村農園レポート: 2005年9月22日
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨今、日本国内で大型の地震が多発しており、高知県もその危険性を指摘されています。 当社の社屋及び冷凍庫は、強度耐震構造で、万全の耐久性を持っています。
しかし、地震によるダメージは防げても、それによる停電が長引けば、 冷凍庫内温度が上昇し、球根が発芽してしまいます。
この度、当社は自家発電装置を設置し、電力会社から電気が供給されなくても 冷凍庫を最適な温度に保つことが可能になりました。
自家発電装置はコストが高く、メンテナンスに手間もかかりますが、 お客様の不安を一つ取り除けたことを嬉しく感じています。 「冷凍庫内の球根は、お客様からの大切な預かり物。」 と私達は考えています。
自家発電装置全容
- 高さ2m×幅 約4m。地震の際、発電機自体が壊れないよう、 十分な基礎工事を行った上に本体が設置されています。 また、作動時の騒音をできるだけ抑えた低騒音型です。
配電盤(自動切換え)
- 本体奥に見える縦長の装置は、通常は電力状態を監視しており、 停電時には自動で発電装置を起動させ、冷凍庫に電気を送るためのものです。 また、復電した時には自動で発電機を停止させます。
発電機本体操作パネル
- 平常時は外部電力を使って非常用バッテリーの容量を管理し、 停電時に指令を受け発電用エンジンを始動させます。毎月の定期点検(メンテナンス)時、 このパネルを使って試運転を行います。
発電用エンジンと発電部
重油を燃料にエンジンが発動し、発電部内のタービンを回転させ、 交流電流を作ります。結構大きなエンジンです。
電力メーター
- 配電盤に設置されています。左が電力会社からの電圧、中が電流、 右が発電装置からの電圧になります。写真は通常時です。
停電時の電力供給の流れ
何らかの理由により停電となった場合、15分後に発電機が全自動で始動します。15分の猶予時間を設定しているのは、ごく短時間の小規模な停電で何度もスイッチが切り替わるのを防ぐためです。 一度に全ての冷凍機に電力供給を行うと発電機にかかる負荷が大きいため、初めに冷凍庫内のファンと扉へ、その後1分ごとに各冷凍庫へ電力供給をスタートさせるシステムになっています。
■ご覧になりたい画像をクリックして下さい。拡大写真が現れます。
1.自家発電装置 全容 |
2.配電盤(非常時 自動切換え) |
3.発電機本体 操作パネル |
4.発電用 エンジン |
5.発電部 | 6.電力メーター |