社長　挨拶

2010年、弊社は創業55年、会社設立20年を迎えました。創業者中村利道が農業のかたわら始めた花き球根の仕事ですが、今日多くのお客様や関係の方々のお陰で、ユリ球根の取扱については我が国を代表する企業に育ってまいりました。皆様方の温かいご支援とご協力に対し、心より御礼申し上げます。

その間、私たちは様々な取り組みに励んで参りました。例えば、オランダ産隔離免除球根の国内初輸入、プレルーティングシステム、南半球産球根、ウェブサイトによる情報発信、使用済み容器の再利用プラント、非常時用自家発電装置、試験農場、ゆりフェスタ、新冷温蔵庫、ソーラーシステム等々。しかし、それらはすべて私たち自身が考え出したものではなく、お客様から頂いたご要望やヒントを具体化したに過ぎません。「より良い球根をお届けしたい。」「お客様に役立つ球根会社でありたい。」との願いを込めて、お客様の声に耳を傾け、お客様目線で考え続けて参りたいと思います。

一方、お客様とのお取引は長きに亘ります。皆様方との信頼関係を更に発展させるため、また、これから尚一層重要度を増す開発力や国際性も念頭に置いて、近年、新入社員の採用と育成に努めております。平均年齢30歳、まだまだ未熟で成長途上ですが、今後よりよいサービスを目指し、もっと身近でお役に立ち、お客様とともに栄える会社になって参りたいと存じます。

日本の農業を取り巻く環境はますます厳しいものが有ります。しかし、厳しい時代だからこそ、私たちは「花と笑顔に満ちた心豊かな社会作り」を目標に前進します。今後ともよろしくご指導をお願い致します。

2010年11月

株式会社　中村農園
中村　裕司