中村農園レポート
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
11月中旬までに、アジアティック及びLAの収穫が終了し、選別がされ、オランダでの在庫球数がほぼ確定いたしました。収穫状況は、下記 デヨンリリー社マルセル社長からの報告のとおりです。
―― 肥大は例年並で、やや16-18以上が少ない結果となりました。従って、アジアティック・LA全体の球数はやや少なめとなり、去年同様に在庫状況はかなり少ないようです。アジアティック・LAのほとんどの品種に対し、強い相場を見ることができます。
(12月1日付、当社ホームページ掲載)
本年(05年)はアジアティック・LAの合計面積が、昨年1489.3haより1353.37haと約10%減少しており、世界需要に対して生産が不足気味であったようです。生産が減少しても、需要も低調だったため、今年前半まで相場は安定しておりましたが、以降相場は上昇(当社在庫表表紙に度々注意書きを掲載)、現在それらが完売となってきております。
欧州でのアジアティック切花単価が好調だったことを受け、オランダの切花生産者やイタリア等南ヨーロッパ諸国(16-18中心)の注文が入りました。更に、アメリカのスーパー・量販店でのブーケ用等に切花を生産している北中米の巨大な切花生産会社等が、ここ数週間のうちに1000万球以上を買いあさるという動きがあり、(今年9月以降 ドルがユーロに対して強くなっており、米系の国にとっては まだ買いやすい?)、オランダの在庫状況は一変しております。
当社では、これらの状況を事前に察知し、日本で需要の強い品種は ある程度の在庫を確保致しました。しかし、数量には限りがあり、今後はオランダへの発注が困難になり、価格も相当割高になって行くと思われますので、必要なA、LAは、ぜひお早めにご用命下さいますよう、お願いいたします。
○オリエンタルも収穫の後半に入っており、大球(16-18cm以上)を中心に、同様の動きとなってきております。