中村農園レポート:2006年1月5日
中村 慶吾
新年あけまして おめでとうございます。
本年も皆様のお役に立てるよう、精一杯頑張ってまいります。
さて、昨年末までに、大半の2005年南半球産球根の納品が終わりましたので状況をご報告致します。
本年、わが国の南半球産ゆり球根の輸入総数は約2000万球と推定され、昨年の約1600万球から400万球程度増加した模様です。
当社の南半球産球根の取扱球数730万球余りの内、12月末までに約650万球を納品させていただき、現在当社に保管されている80万球ほどが、今後1月中に納品予定となっております。12月の記録的な寒波により 前作の出荷が遅れ、当初年内納品の予定が1月にずれ込んだものがかなりありました。
グラフ①-2005年南半球産色別比率
一昨年(04年SH産)はピンク51%、白36%、黄色11%、赤1%、白黄1%でしたが、05年産はソルボンヌの大きな欠品等のためピンクは44%、これに対し昨年少ない印象があった白は42.2%となり、ピンクに近い比率となりました。黄色はイエローウィン減産の影響が大きく、(市場取引全体の8-10%が望ましいと言われておりましたが)、それを下回る割合となりました。色別のバランスは、通年の切花生産に近く、市場の方々も違和感はないのではないかと思います。
グラフ②-月別色別納品実績
各月の納品球数を色別で表したものです。一昨年(04年)は台風の影響により、10月の植付けが遅れましたが、05年10、11月は表の通りほぼ同じ納品となりました。
10、11月に植え付けられたものは、色物の早生品種で一部年末出しもされましたが、大半は1月下旬から3月までの気温が低い時期の分散出荷となります。
1月のデータは1月初め現在で当社に保管している球数で、今月納品を予定しているものです。日本海性気候の影響を受ける一部の西日本地方(→母の日前出荷)と、冬場気温の低い東日本、新潟・東北・(一部関東)では南半球産球根の1月植え(→5月後半から出荷)という作型も定着してきているようです。
グラフ③-品種別発注実績
シベリア、ソルボンヌ、カサブランカの3大品種が全体に占める割合が49.9%になります。ピンクにつきましては、特にチリ産ソルボンヌの欠品が大きく、逆に比較的新しい品種(ウィルケA、シーラ、ビビアナ、サナ等々)が増えてきています。