圃場検査を行ないましたので、ご報告いたします。
下記の通り、主要な百合球根生産地域 を訪問しました。
・9月27日 南オランダのLimburg州
・10月3日 東オランダ北部のOverijssel,Drente州
調査圃場の写真もご覧下さい。ヤンデウィット社のホームページでも紹介しています。
今年のオランダの気候は、例年とはずいぶん異なり、3月4月はとても寒く、4月下旬から5月中旬にかけて初期成育が遅れていましたが、その後突然暑くなり、そしてまた寒くなりました。
6月に入って気温は再び上昇し、特に7月は、極度な高温と乾燥で、オランダでは非常に珍しいことですが多くの日で30℃を越え、この100年間余りで一番暑い月となりました。
8月に入ると、気温は涼しくなり、しばしば20℃を下回り、雨も降りました。(ここ100年で最も雨の多い8月でした。)
9月の平均気温は、平年が14.2℃に対し、今年は17.9℃で、1706年に気象観測が始まって以来、最も暖かく乾燥した月となりました。
生産者は、9月入ってからもオリエンタルの圃場へ潅水を続けました。オランダでは、秋は通常なら雨季の為、これは例外的でやや危険なことです。
収穫期が近づいており、もし10.11.12月に雨が降り始めたら、収穫がとても難しくなる可能性があるため、生産者は9月に潅水することを心配していました。
しかしながら、非常に乾燥した気候の為、彼らは危険を冒して圃場の潅水を続けています。
極端な気象状態の結果、球根成育が遅れているようで、球根サイズはこの時期としてはやや小さく、この秋に 成育の遅れを取り戻せるかどうかは分からない状況です。
圃場はまだかなり乾燥しています。球根肥大が続くかどうかは10.11月の気候や平均気温 次第です。
今後、いつ最初の強いフロスト(霜)が降りるかが重要で、それによって百合は急速に枯れ、球根の成長も止まるからです。
また、生産者や圃場により、大きな違いが見られます。
植付け密度が高い場合、単位面積当たりに多くの球根が植えられたことにより、肥大はさらに少なくなります。
もちろん、成育状況は生産者、生産地、品種などでいつも違います。一般的な情報としてご報告させていただきました。
アカプルコの球根(葉芽) | アカプルコの畑 | アカプルコの畑② | イエローウィンの球根 | イエローウィンの畑 | カサブランカの畑 | コンカドールの球根 |
コンカドールの球根② | コンカドールの畑 | シベリアの球根 | シベリア | シベリアの球根 | シベリア | シベリアの畑 |
シベリアの畑 | シンプロンの球根 | シンプロンの畑 | セラダの球根 | セラダの畑 | ソルボンヌの球根 | ソルボンヌの畑 |
ティバーの球根 | ティバーの畑 | マニサの球根 | マニサの畑 | マルコポーロの球根 | マルコポーロの球根 | マルコポーロの畑 |
マルコポーロの畑 | メデューサの畑 | モンテズマの球根 | モンテズマの畑 | リアルトの球根 | リアルトの畑 |