2010年新年号 花卉園芸新聞
新年明けましておめでとうございます。2010年の新春を皆様健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
花き産業の低迷が続く中、環境はますます厳しく、まさに生き残りをかけた昨年でした。
私たち日本花き球根輸出入協会(JFTA)会員各社が扱っている球根切り花類も例外では無く、ユリ球根価格はかなり下落したにもかかわらず、輸入量は1億4千万球台、対前年で約9%減少、10年前の70%程度となりました。
私たちはこの現実と向き合い、微力ながら、消費拡大に向け取り組みました。
第8回目のMs.(ミズ)リリーは発表形式を見直し、JFTD・花キューピット協同組合様が7月に開催した「フラワードリーム2009in東京ビッグサイト」において多くの関係者やお客様の前で授賞式を行いました。受賞者は黒木メイサさん。現在、全国の加盟店で「ハッピー・マザー・トゥ・ビー」~がんばっている女性に感謝の意をこめてユリの花を贈るキャンペーン~が長期的に展開されており、着実に成果を上げつつあります。
また、諸問題を解決するため、関係機関と公に提携したり、契約を交わす場面を想定し、組織の強化と社会的信用が必要と考え、一般社団法人として法人化致しました。花き園芸界の健全な発展に寄与する事を目的に、調査・広報・宣伝・教育活動等を強化します。すでに、一部重要な案件について本格的な研究が始まろうとしています。
更に、今後もオランダ国際球根協会(IBC)となお一層連携を深め、球根自体の楽しさや球根切り花の価値や魅力を伝えるべく、プロモーションに努めます。
しかしながら、球根業界団体の僅かな力でこの難局を乗り切れるものではありません。生産から販売まで関係の方々と協力して課題に立ち向かい、激動の時代を生き抜いてまいりたいと存じます。
皆様方のご理解とご支援を切にお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
日本花き球根輸出入協会(JFTA) 会長 中村 裕司