日本経済新聞 2008年6月7日(土曜日)より抜粋
ユーロ圏の金利が上昇するとの見方から、外国為替市場でユーロが主要通貨に対し、ほぼ全面高になっている。5日、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がインフレへの警戒姿勢を強め、7月の理事会で利上げに踏み切る可能性に言及したためだ。
6日の東京市場で、ユーロは円に対し一時、1ユーロ=165円半ばまで上昇。約5か月ぶりの円安・ユーロ高水準となった。「金利差に着目したユーロ買いがしばらく続く」との声が多い。
またユーロの上昇圧力が円ドル相場に与える影響が変わってきた。ユーロ買いが進んだ時は、ドルが対ユーロで売られた流れにつられ、円ドル相場もドル安に振られやすかった。だが5日の海外市場からの動きをみると、ユーロは対ドルで強含んだが、円ドル相場はやや円安・ドル高水準の106円台前半で推移した。
「市場の関心はインフレ動向に向いている。日本の物価上昇率は低く、円は売られやすい地合いになる」と指摘する声もある。
この流れを受けて6月10日(火)にはとうとう、1ユーロ=167.85円(TTS)となってしまいました。当社08年オ産在庫表は、為替の影響を受けない確定単価です。(中村農園)