さて弊社は、去る5月31日第19期決算を行ない、現在詳細を集計中ですが、速報値で取扱球数+1%(3,400万球台)、総売上高-4%(約22億円)、僅かな黒字決算となった模様です。
大変厳しい一年ではありましたが、日本全体の輸入量が4~5%減少と推定される中での+1%は、まずまずの健闘と自らを慰めております。
又、ここ10年を見ましても、我が国の百合球根輸入量は10数%減少(推定)傾向ですが、弊社はその間、40%近い増加となっており、日々の努力をお客様に評価していただきつつあることを実感し、皆様のご支援に対し、心より御礼申し上げます。
一方、売上の減少は、世界的な球根相場下落によるもので、弊社にとってはつらい事ですが、諸経費高騰の折、お客様のコストダウンにはいくらか貢献できたのかもしれません。
又、(県外のお客様には恐縮ですが)地元高知県においても徐々に生産量が減少する中で、弊社は球数、シェア共に年々アップして来ており、高知の企業として高知の花産業への係わりと責任が増している事は、私どもの励みになっております。
さて、これからの一年は資材高、燃料高の一方で、花価格は低迷しており、花き業界にとって未曾有の試練の年となる事と思われます。このような状況下にあって、弊社は球根会社としてできる限りの切花生産農家へのバックアップを会社の最大の使命と考え、
① EES球に代表される、更に高品質な球根供給に努めます。
② 為替管理を徹底し、お客様にとって、有利で安定した価格をご提案
致します。
③ 昨年1月開場しました試験農場には、延べ4000人以上のお客様にご来場いただきましたが、
より実践的な試験栽培と、データの公開により、百合についての情報発信基地として
更にお役に立つよう努めます。
④ 新冷(・温)蔵庫の建設により、お客様の負担軽減、切花品質の向上、ハウス内生育期間の
短縮、(それによる)燃料費の節減に役立つ「芽出し、(球根版)苗作り」事業に取り組みます。
(詳細は後報させていただきます。)
⑤ 試験農場、冷蔵庫、リサイクル等を通じ、エコ(地球環境の保護)、CO2削減を目指します。
⑥ 微力ですがJFTA会長会社として、球根切花のプロモーションにも取り組みます。
弊社の社員大半は2001年以降入社の若者達(平均年齢28歳)で、日々お客様から勉強し、3年先5年先にもっと皆様方のお役に立つ会社を目指しています。
迎える節目の来期(第20期)はそのスタートの年、いよいよニュー中村農園スイッチオンの決意で頑張ります。
まだまだ未熟な私達ですが、どうか今後共、皆様方のご指導とご支援を宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。
2008年7月
株式会社 中村農園
代表取締役 中村裕司