中村 裕司
今月に入り過去最高値水準にある対円ユーロ相場。5月7日には1ユーロ=163円台の水準で推移しました。
5月9日付、日本経済新聞は「ユーロに根強い先高観」との見出しで以下のように報じました。
ユーロ圏13か国の経済は好調。欧州中央銀行(ECB)は6月にも0.25%の利上げ確実(現行3.75%)、年内の再利上げもあるとの見解が有力。
一方、米国経済の先行きは不透明感を増し、米連邦準備理事会(FRB)が「夏にも利下げに転じる」(現行5.25%)との観測が広がっている。
日本は、消費者物価指数(CPI)が2月以降マイナスに転じており、日銀は利上げしづらい。
利上げを続けるECB(欧州)となかなか利上げできない日銀(日本)、利下げも視野に入ってきたFRB(米国)。
こうした構図がはっきりするにつれ、ユーロの上昇基調が強まり、三井住友銀行の宇野大介氏の「ユーロ相場は夏場に対円で1ユーロ=168円(TTSでは170円近い?) 、対ドルで1.4ドルの高値を付ける」との予想を紹介しています。